研究部会紹介
わが国の主要産業であった製造業も先行きの不安は拭えず,非製造業・サービス業が日本経済の中心的役割を担う期待感が高まっているが,その生産性向上や効率化の実現という点では多くの課題を抱えていると思われる.
本研究部会では,サービス産業,あるいは福祉や地域振興などに関わる公共サービスを対象とした最適化・意思決定モデルの研究を行う.
製造業とは異なり,このような分野では人間の関わる業務が多くなるため,対象となる問題の条件には不確定・不確実な要素が多く含まれると考えられる.
したがって,これまで製造業において蓄積されてきたOR的発想を手掛かりとし,ファジィ理論,確率論を中心とした数理計画モデルの議論を行い,サービス産業への適用可能性について検討する.
次回の研究部会予定
第4回研究会
開催日時:2011年10月14日(金)16:30〜17:30開催場所:富士ソフト竃{社ビル4階会議室(横浜市中区桜木町1-1)
テーマ:「ロボットパートナーと見守りサービス(ロボット等のデモ有り)」
講演者:久保田 直行
(首都大学東京システムデザイン学部・准教授)
講演概要
本講演では,現在,研究開発を行っている元気高齢者のための見守りロボットパートナーを用いた見守りサービスについて紹介します.具体的には,情報技術,ネットワーク技術, ロボット技術の融合に
基づく見守りサービスの事例を紹介するとともに,高齢者の見守りに必要なアクティブマイニングに
関する方法論や高齢者にとって優しいコミュニケーションのかたちについて議論を行う.
また,家庭用ロボットパートナーを普及させるためのビジネスモデルなどについて,議論を行う.
準備の都合上(入館者の事前確認のため),事前申込みとさせていただきます.
*****10月7日(金)*****までに,ご連絡をお願い申し上げます.
第5回研究会
開催日時:2011年10月27日(木)13:00〜16:40開催場所:東北大学片平キャンパス エクステンション教育研究棟(会計大学院講義棟) 6階 講義室A
テーマ:「大規模データに基づいた救急医療の最適化を目指して」
講演者:石垣 司
(東北大学大学院経済学研究科・講師)
講演概要
日本では救急外傷患者の受傷状況や患者の属性・状態を日本外傷データバンクとして保存する試みが2004年より本格稼働し,現在約4万件の症例が登録されている.また北米では1980年代より既にその試みが開始され,現在までに数百万件の症例登録がある.
本講演では,それら大規模な外傷データベースを用いた救急外傷患者の生命予後予測モデルに関する議論を行う.
生命予後予測モデルは医療施設の質の評価に用いられ,災害現場でのトリアージへの応用が期待されている.
はじめに,基本的な生命予後予測モデルについて述べ,その後,予後に影響を与える因子の非線形性や階層性について議論する.
テーマ:「探索労力の最適配分について」
講演者:一森 哲男
(大阪工業大学情報科学部・教授)
講演概要
与えられた探索労力をどのように配分すれば目標物を効率的に発見できるかを議論する.目標物の存在確率が大きいほど,また,目標物の数が多いほど,より多くの探索労力を投入することが好ましい.
しかし,目標物の発見の容易さや探索労力の総量制約も考慮に入れると,問題が複雑になる.
この問題を定式化し効率的な解法のアルゴリズムを考える.さらに,目標物を発見した時の処理労力も考慮したモデルも議論する.
テーマ:「不確実・不確定要因をともなう多目的ボトルネック輸送問題」
講演者:石井 博昭
(関西学院大学理工学部・教授/ハルピン工業大学理学研究科非常勤博士指導教官/大阪大学名誉教授)
講演概要
本講演では,大災害の被災者のもとへ必要な物資を送り届ける状況を想定し,輸送時間の不確実性を確率的に,輸送路の存在可能性をファジィにより表現した輸送問題を取り扱い,物資の供給点と需要点双方に導入された満足度,
輸送時間,輸送経路存在可能性の3要素に注目した多目的数理最適化モデルについて発表を行う.
テーマ:「災害緊急時における商品計画配送システムに関する研究」
講演者:中島 健一
(神奈川大学工学部・教授)
講演概要
本発表では,本年3月に発生した東日本大震災の直後において,実際の小売業において行われた災害緊急時計画配送についての検証を行う.ここでは,まず通常の商品発注システムと計画配送システムについて比較を行う.さらに計画配送期間中のPOSデータに基づいた分析を行い,
災害緊急時計画配送システムにおける課題とその対策について考察する.
○本研究会は,(東北大学大学院経済学研究科,OR学会東北支部との共催です.
準備の都合上,事前申込みとさせていただきます.
*****10月21日(金)*****までに,ご連絡をお願い申し上げます.
研究会終了後に,懇親会を行います.
こちらも奮って御参加下さいますようお願い申し上げます.